2014年4月10日木曜日

■簡易懸濁法できない薬剤

■簡易懸濁法できない薬剤 
フェロミア錠・プラビックス錠・ワソラン錠など
⇒(薬を口から飲み込むことが出来ない患者様に)薬を溶かして経管から投与する簡易懸濁法を行う時、55度の温湯では溶けない。
 ⇒粉砕してから投与
  ⇒簡易懸濁法○
※温湯に溶けないだけで、簡易懸濁法投与はできる。


■腸溶錠
≪ラベプラゾール錠・オメプラゾール錠≫
⇒簡易懸濁法時、55度の温湯では溶けない。
 ⇒粉砕してから投与
  ⇒簡易懸濁法×

▼ラベプラゾール・オメプラゾールは、腸溶性にフィルムコーティングされた薬剤であり、粉砕により腸溶性のコーティングが壊れ、胃酸で分解されるため投与しても効果が見られない。 
▼粉砕物をチューブなどで腸に通す場合は、粉砕可。 

ラベプラゾール錠・オメプラゾール錠の簡易懸濁法
➡ランソプラゾール錠へ
※ランソプラゾールは、腸溶性細粒を含む口腔内崩壊錠であり、簡易懸濁法投与でもコーティングが維持されるため簡易懸濁法○ 

■除放性薬剤であるニフェジピンLもしくはCRを粉砕した場合は!?
ニフェジピンL・CRは、徐放性製剤であり、粉砕する事により、徐放性機序が崩壊し、粉砕による粒子の大きさによって薬の持続時間にバラつきが出るため、粉砕不適である。


■デパケンR錠の簡易懸濁法は!?
デパケンR(200)4T2×
⇒簡易懸濁法の指示
 ⇒粉砕して投与すると徐放性機能が失われてしまう。
  ⇒デパケン細粒に変更。 

デパケンR(200)4T2×
=デパケン細粒800mg3×



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