2015年5月27日水曜日

■インスリン治療:BOT(Basal Supported Oral Therapy )とは!?

今、服用している飲み薬をそのままで続けながら『持効型』と呼ばれる効果が長く続くインスリンを1日1回だけ注射するインスリン治療法をBOT(Basal Supported Oral Therapy )といいます。
飲み薬と持効型インスリンの効果を合わせて血糖値を下げる方法です。
血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者さんでは、食後の高血糖だけでな空腹時の血糖値も上昇しています。このため空腹時高血糖が1日の血糖の推移を押し上げ、食後の血糖値が上昇する原因となっています。
持効型インスリンを補充して、空腹時の高血糖を改善することで、全体の血糖の推移が低下し、糖毒性(高血糖の状態によってインスリンの分泌が阻害されたり、インスリンの感受性が低下する状態)が改善され、本来の膵臓の機能が回復してくると食後高血糖の改善にも繋がります。

BOTとは、インスリンの追加分泌ではなく、基礎分泌を補うこと。



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