2015年7月21日火曜日

■SIADH(抗利尿ホルモン不適合症候群)

通常、血清Na濃度は抗利尿ホルモン(ADH)により調節されています。

ADHは、腎臓で作られる尿の量が多くなり過ぎて体内の水分が不足することのないように、体内に水を引き戻すホルモンです。

SIADHでは、血清Na濃度が低値であるにも関わらず、生理的な濃度を超えて不適切にADHが分泌され、水分が過剰になり低Na血症が続く状態になります。

SIADHは、肺小細胞癌、髄膜炎、くも膜下出血、肺炎などの原疾患を有する患者に好発することが知られていますが、薬剤により起こることもあります。

自覚症状としてSIADHが認識されることは少ないため、臨床検査で発見されるケースが多くみられています。




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