2015年8月31日月曜日

■ピロリ菌がいるかどうか どうやって調べるの!?




















■ピロリ菌がいるかどうか どうやって調べるの!?
検査方法は内視鏡(胃カメラ)を必要とする方法と必要としない方法に大きく分けられます。現在もっとも使用されている内視鏡を必要としない検査法は尿素呼気試験法です。

■内視鏡を使わない方法
▼尿素呼気試験
呼気(吐き出した息)を採取して調べる方法です。ピロリ菌が分泌するウレアーゼの働きで作られる二酸化炭素(CO2)の量を調べます。

▼抗体、抗原測定法
尿や血液や糞便中のピロリ菌に対する抗体や抗原の有無を調べる方法です。
■内視鏡を使う方法
内視鏡で胃の組織の一部を取って、次のいずれかの方法で検査します。
▼培養法
ピロリ菌を培養する。

▼迅速ウレアーゼ法
ピロリ菌が分泌するウレアーゼの
働きで作られるアンモニア(NH3)
の有無を調べる。

▼組織鏡検法
顕微鏡でピロリ菌がいるかどうか調べる。

 【尿素呼気試験法ってどんな試験!?】
ピロリ菌は、胃の中の尿素を二酸化炭素(CO2)とアンモニア(NH3)に分解します。この性質を利用した試験法です。簡便で20分程度で済み、患者さんの苦痛もなく、精度が高いため、検査法の主流となっています。

■尿素呼気試験の実施手順
▼標準的な13C-尿素呼気試験法(20分程度)
①検査薬服用前に呼気(口から吐く息)を採取します。
②検査薬をつぶしたりせず、空腹時に水100mlとともに噛まずに速やかに(5秒以内に)飲みこみます。
③5分間、左向きに寝た姿勢を保ちます。
④その後、15分間座った姿勢を保ちます(椅子に座ります)。
⑤検査薬服用20分後の呼気(口から吐く息)を採取します。

▼呼気中13CO2の測定(2,3分程度)
①呼気中13CO2の測定は、質量分析法または、それに準ずる性能を有する分析法で実施します。
②判定は、△13C:2.5 0/00以上をピロリ菌陽性と判定します。




■パーキンソン病とは、




■パーキンソン病とは、
パーキンソン病は中脳にある黒質といわれる部分の神経細胞がなんらかの原因で少なくなり、身体を動かすために神経に命令を送るドパミンという物質が不足することにより発症すると考えられています。

■パーキンソン病の症状は、
≪4大症候≫
・安静時振戦⇒手などが振るえる。...
・筋固縮⇒筋肉が固くなる。
・無動⇒動作が遅くなる。
・姿勢保持反射障害⇒姿勢を保つことが困難になる。
 他に、
小刻み歩行、すり足などの歩行障害、声が小さくなる、食べ物を飲み込みにくくなるなどの運動の症状、便秘、トイレが近くなる、よだれが出るなどの生活関連障害、元気がなくなる、幻視・幻覚などの精神症状などの症状が現れることがあります。




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2015年8月30日日曜日

■マニュアル改定後のチェック項目


□目的と内容が一致しているか

□重複・矛盾がないか

□フォントが統一されているか

1フレーズが長くなり過ぎていないか

□改行は適当なところで行われているか

□誤字・脱字はないか

□文章表現が曖昧でないか、わかりにくくなっていないか

□句読点・記号などに使い方がわかりづらくなっていないか

□難しい言葉を使用した場合はフリガナや補足は記載されているか

□曖昧な言い回しや誤解を生じるおそれのある表現はないか

□記号、表の順番に抜け漏れがないか、または統一されているか

□文章、記号、表、イラストなどの配置は適当になっていないか





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■手術前に投与中止すべき薬剤

≪期間最短版≫

【手術前に中止すべき薬剤】
成分名商品名中止期間
アスピリン剤 バイアスピリン100mg7日間
アスピリン・ダイアルミネート配合剤バファリン81mg7日間
チクロピジンパナルジン
チクロピジン
7日間
クロピドグレルプラビックス7日間
アスピリン・クロピドグレル配合剤コンプラビン配合錠7日間
シロスタゾールプレタール3日間
イコサペント酸エチルエパデール7日間
サルポグレラートアンプラーグ1日間
ベラプロストナトリウムプロサイリン
ドルナー
1日間
リマプロストアルファデクスプロレナール1日間
ワルファリンワーファリン3日間
ダビガトランプラザキサ2日間
リバーロキサバンイグザレルト2日間
アピキサバンエリキュース2日間
ジピリダモールペルサンチン1日間
ジラゼプ塩酸塩コメリアンコーワ1日間
トラピジルロコルナール2日間
イブジラストケタス3日間
イフェンプロジル酒石酸塩セロクラール2日間
ニセルゴリンサアミオン3日間
オザグレルナトリウムオザグレルNa1日間
【造影剤前に中止する薬剤】
メトホルミンメトグルコ2日間



≪期間拡大版≫

【手術前に中止すべき薬剤】
成分名商品名中止期間
アスピリン剤 バイアスピリン100mg7~14日間
アスピリン・ダイアルミネート配合剤バファリン81mg7~14日間
チクロピジンパナルジン
チクロピジン
7~14日間
クロピドグレルプラビックス7~14日間
アスピリン・クロピドグレル配合剤コンプラビン配合錠7~14日間
シロスタゾールプレタール3~4日間
イコサペント酸エチルエパデール7~10日間
サルポグレラートアンプラーグ1~2日間
ベラプロストナトリウムプロサイリン
ドルナー
1日間
リマプロストアルファデクスプロレナール1日間
ワルファリンワーファリン3~5日間
ダビガトランプラザキサ2日間
リバーロキサバンイグザレルト2日間
アピキサバンエリキュース2日間
ジピリダモールペルサンチン1日間
ジラゼプ塩酸塩コメリアンコーワ1日間
トラピジルロコルナール2日間
イブジラストケタス3日間
イフェンプロジル酒石酸塩セロクラール2日間
ニセルゴリンサアミオン3日間
オザグレルナトリウムオザグレルNa1日間
【造影剤前に中止する薬剤】
メトホルミンメトグルコ2日間




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2015年8月29日土曜日

■輸液フィルターを通してはいけない注射薬

 輸液フィルターは、輸液中の沈殿物や異物、細菌などの微生物を捕えて血液中に入らないようにしたり、空気塞栓を防止するという機能があります。
 フィルターがないと、これらが全部体の中に入ります。
 細菌・真菌などのトラップ、不溶性の微小異物の除去、配合変化で生じた沈殿物および気泡などの除去を目的として使用されます。
 輸液フィルターを通してはいけない注射薬としては、下記の薬剤が挙げられます。


▽輸液フィルター孔径(0.2μm)より粒子が大きい薬剤
・血漿分画製剤:アルブミン製剤・グロブリン製剤など(アルブミナー25%静注50ml、献血ヴェノグロブリンIH5%静注2.5/50ml)
・油性製剤:ビタミンA、ビタミンD(オキサロール、ロカルトロール)、サンデミュン
・リポ化製剤:アルプロスタジル注、ロピオン注、
・脂肪乳剤:イントラリポス、プロポフィール、ディプリバン注
・コロイド製剤:ファンギゾン、フェジン注
・リポソーム製剤:アムビゾーム注50mg(孔径1.2μmの脂肪乳化剤用フィルターならOK)
・抗悪性腫瘍剤:サンラビン


▽粘度が高い薬剤(孔径0.2μmのフィルターを通過するが、粘性があるため時間がかかる)
・グリセレブ注200ml、低分子デキストラン糖注、アルブミナー5%静注250ml


▽フィルター(薬液ボトルも含む)に吸着する薬剤(含有量低下を招く):投与する輸液中の薬剤濃度が5μg/ml以下あるいは、1日の総投与量が5mg以下の場合(-CSF製剤など)は、フィルターの通過の可否が確認できてから使用すること
・G-CSF製剤:グラン注、ノイトロジン注、ノイアップ注
・抗悪性腫瘍剤:オンコビン注、エクザール注、コスメゲン注
・インスリン製剤(フィルターの材質、添加薬剤により吸着率が変動する)
・ミリスロール注、ミオコール注、ニトロール注、ニトログリセリン注
・セルシン注、ドルミカム注、ロヒプノール注
・ジゴシン注
・ニカルジピン注、ジルチアゼム注
・ボスミン注


▽フィルター自体を変性させる薬剤(患者側に近いフィルターより下流のゴム栓より穿刺して注入する。)
・抗悪性腫瘍薬:ラステット、ペプシド


▽その他
・ケイツーN注(可溶化剤として精製ダイズレシチンを使用しており、他の薬剤との配合変化により可溶化力が低下し、配合変化を起こすことがある。ファイナルフィルターを使用し、点滴静注すると、通常より早くフィルターの目詰まりを起こす可能性がある。)
・フェノバール注
・アレビアチン注


1.2μmフィルターでは沈殿物、脂肪の凝集塊の除去、カンジダ・アルビカンスなどの比較的大きい微生物の除去に有用であり、静脈炎の防止に繋がります。




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■低アルブミン血症患者に25%アルブミナーを投与後にラシックス(フロセミド)を投与するのは、なぜ!?
■アルブミン製剤の投与期間は!?

■紅茶・コーヒーなどカフェイン含有飲み物と相互作用を起こす薬

・テオフィリン(気管支拡張薬)
・フルボキサミンマレイン酸塩(抗うつ薬)
⇒お互いの代謝を阻害する⇒服用薬剤・カフェインの血中濃度が上昇する。カフェイン中毒を起こすことがある。



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2015年8月28日金曜日

■高タンパク食品と相互作用を起こす薬

・テオフィリン(気管支拡張薬)
⇒肝臓での代謝が促進される⇒薬効が減弱し、喘息発作を起こすことがある。



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