2015年8月6日木曜日

■味覚障害の起こり方

≪味覚障害の起こり方≫
▼味蕾への外的障害
・炎症(舌炎・軟口蓋炎)
・火傷
▼味物質の到達障害➡8%
・味孔の閉鎖(舌苔・錯角化症)
・唾液減少(老化・シェーグレン症候群)
▼味蕾細胞の内的障害
・亜鉛欠乏症(食事性:31%、薬剤性:21%、全身疾患[肝不全、腎不全、糖尿病など]・胃腸術後:14%)➡約68%
・ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB12の各欠乏症
・貧血
▼味覚伝達路障害
・顔面神経麻痺、口蓋扁桃摘出術後、中耳手術、下顎抜歯伝達麻酔後
▼食物の味に関する他の感覚の障害
・嗅覚障害(風味障害)➡8%
・三叉神経Ⅱ・Ⅲ枝の障害(舌触り・舌触りの異常)
▼心因性➡13%
・仮面うつ病
・転換ヒステリー
▼老化


≪味覚障害の症状や訴えや合併症≫
▼症状
・食べ物の味が薄くなった➡味覚減退
・味が全くわからなくなった➡味覚消失
・口の中に何もないのに、いつも味がする➡自発性異常味覚(苦味・渋味・塩味)
▼特異な訴え
・ある特定の味質だけがわからない(特に甘味)➡解離性味覚障害
・ある食べ物や飲み物の味が、本来の味と異なる(醤油が苦いと感じるなど)➡異味症
・食べ物が、表現できない嫌な味になる➡悪味症
▼合併症
舌に何かしらの肉眼的所見がない状態で、
・舌(多くは舌先か舌縁)に灼熱感、ピリピリ、チリチリなどの違和感がある
・口内乾燥、舌の色調の変化、嗅覚異常などがある


味覚障害の約7割が亜鉛欠乏症によるものだと言われています。



≪相互リンク≫
にほんブログ村:薬・薬剤師ブログ
人気ブログランキング:薬剤師

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。