2016年11月22日火曜日

■『生理食塩液PL「フソー」100mLスタンダブル』容器の空き容量は(追加で混注できる容量は)!?

・空気を抜かないままであれば空き容量は、5ml⇒合計約105ml

・空気を抜いたら空き容量は、50ml⇒合計約150ml



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2016年11月17日木曜日

■多発性硬化症とは!?

多発性硬化症は、脳・脊椎・視神経などの中枢神経系に発生する病気です。
神経は、神経細胞から伸びる軸索と呼ばれる部分を、ミエリン(髄鞘)と呼ばれるさやのようなものが覆う構造になっています。多発性硬化症では、このミエリンに炎症が起こり、ミエリンが剥がれ落ちた結果(脱髄)、脳からの命令が伝わるのが遅くなったり、異常な命令が伝わったり、あるいは命令そのものが伝わらなくなったりするようになるなど、体中にさまざまな神経障害が起こります。

≪主な症状≫
多発性硬化症は、脳・脊髄・視神経などに病巣ができ、病巣の場所によって、さまざまな症状が見られます。
・ものが二重に見える、視力が落ちる
・手足に力が入らない、ふらつく
・手足の痺れや痛み
・疲れやすい
・痛みや温度の間隔がなくなる。
・尿漏れの回数が増えるまたは尿が出にくい
・呂律がまわらなくなる
・物忘れが多くなる。
多発性硬化症の症状や経過には個人差が大きく、ここに書かれているような症状すべてが出るというわけではありません。



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2016年11月15日火曜日

■AUD(抗菌薬使用密度)とは!?

AUD(抗菌薬使用密度)は、1000患者入院日数当たりの抗菌薬使用量を算出した値です。

DDDは、それぞれの抗菌薬に規定された1日投与量です。

AUD[特定期間の抗菌薬()/(DDD×特定期間の入院患者延べ日数)]×1000



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2016年11月13日日曜日

■心拍数(heart rate:HR)とは!? 脈拍(pulse rate:PR)とは!?

▽心拍数(heart rateHR)とは!?
心拍数(heart rateHR)は、1分間の心拍回数です。
代表的な評価は、心電図やパルスオキシメータ等のモニタ評価や脈拍測定があります。
心拍数は、一般に安静時で50100/分を正常とします。
80
120/分までは、心拍数増加に伴って心拍出量も増加しますが、それ以上心拍数が増加するとかえって心拍出量は減少します。
また、吸気時には心拍数は増加し、呼気時には減少がみられます。

▽脈拍(pulse ratePR)とは!?
脈拍(pulse ratePR)は、体表面から触診できる動脈の拍動のことで、心拍出による動脈内の圧変動が伝播されて生じます。そのため動脈管の太さや弾性度等にも影響されます。
橈骨動脈による脈拍測定を用いることが多いです。

▽厳密には心拍数と脈拍数は異なることを示していることに注意します。聴診器を心尖部に当て心拍数を確認すると同時に擁骨動脈を触診し、その差異を確認することがあります。心房細動等の不整脈がある場合に聴診による心拍数と触診による脈拍数に差異を認めることがあります。



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■膀胱がんの主な薬物療法とその副作用

≪アントラサイクリン系薬剤:エピルビシン、ドキソルビシン、ピラルビシン≫
膀胱内注入では頻尿、排尿痛が起こりやすい。まれに心筋梗塞、心不全、骨髄抑制、ショック、委縮膀胱(下腹部痛・極度の頻尿)、間質性肺炎が起こる場合もある。

≪マイトマイシンC
膀胱内注入では、頻尿、排尿痛、委縮膀胱が起こりやすい。まれに溶血性尿毒症症候群(血小板減少、貧血、尿毒症)、急性腎不全、骨髄抑制、間質性肺炎にも注意。

≪膀胱内BCG注入療法≫
頻尿、排尿痛、血尿、発熱。まれにBCG(結核)感染、間質性肺炎、アレルギー反応、委縮膀胱、腎不全が起こる場合もある。

GC療法:ゲムシタビン+シスプラチン≫
骨髄抑制、貧血、吐き気、嘔吐が現れるが、比較的軽度で済む人が多い。最も気をつけたい副作用は、まれに起こる間質性肺炎。

M-VAC療法:メトトレキサート+ビンブラスチン+ドキソルビシン+シスプラスチン≫
脱毛、吐き気、嘔吐、骨髄抑制、口内炎、貧血。頻度は低いが、発熱、意識障害が出る人もいる。シスプラスチンに起因する急性腎不全、難聴が起こった時には、シスプラチンの使用を中止する。

≪カルボプラチン≫
吐き気、嘔吐、骨髄抑制、食欲不振。間質性肺炎、急性腎不全、肝障害、血栓症、脳梗塞が起こる場合もある。

≪パクリタキセル≫
骨髄抑制、末梢神経障害、脱毛、アレルギー反応。吐き気、嘔吐、心毒性をきたす場合もある。



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2016年11月12日土曜日

■膀胱癌に対しての抗がん剤の主な副作用とその対処法

≪吐き気・嘔吐・食欲不振≫
予防的に吐き気止めの薬を服用する。抗がん剤投与当日の食事は控えめにし、乳製品や脂っこいものは避ける。食事は気分の良い時に摂取する。

≪アレルギー反応・血管痛≫
点滴中に違和感、息苦しさ、血管に沿った痛みなどがあったときは、医療スタッフに知らせる。血管痛は、腕を温めながら投与すると軽減する場合もある。

≪骨髄抑制≫
自覚症状はない場合が多いが、感染を起こさないように人込みを避け、うがい・手洗いを励行。血小板が減少しているときには、傷をつくらないよう注意し、内出血などがないか確認する。

≪排尿痛・排尿障害≫
痛み、血尿があったら担当医・看護師に相談する。膀胱炎は抗生物質で治療。痛みが強い場合は、解熱鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬を使用する。

≪貧血・だるさ・疲労感≫
少しの活動でも疲れたりふらつく時は休息を取り、車の運転は控える。体がつらくない程度に家事や軽い運動は続けた方がダルさが軽減する。

≪口内炎≫
治療前に歯科で口腔ケアをするとひどくなりにくい。口の中を清潔にし、保湿を心掛ける。香辛料の強い食事、熱いもの、硬いものは控える。

≪末梢神経症状≫
手足や口に痺れ感、ピリピリ感があったら、早めに担当医に伝える。ビタミン剤、漢方薬の服用や手足を温めると症状が軽減する場合もある。外傷に気づきにくくなるので、けがややけどに注意が必要。

間質性肺炎≫
肺の間質の炎症で、発熱・息苦しさなどの症状が出る。原因となった薬の投与は中止し、ステロイド薬を服用して炎症を抑える。

≪聴覚障害・難聴≫
難聴になると、薬を中止しても症状が改善しにくいので、耳がきこえづらいなど違和感を感じた時点で担当医に相談をする。

≪脱毛≫
あらかじめ髪を短く切り、帽子やナイトキャップをかぶると髪の毛が散らばるのをある程度防げる。必用に応じてウィッグ(かつら)やバンダナの利用をする。



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