2017年5月26日金曜日

■注射薬剤配合変化・薬剤効果低下の防止について

≪配合変化の防止法≫
1.複数の薬剤をすべて同一シリンジに加えると配合変化を起こしやすい。

2.酸性の強いものやアルカリ性の強いものはシリンジを交換し、単独で輸液内に混注する。

▽アルカリ性の強い薬剤(pH8以上)
『アレビアチン』、『5-FU』、『ネオフィリン』、『ラシックス』、『ソルダクトン』、『オメプラール』など

▽酸性の強い薬剤(pH4以下)
『ペルサンチン』、『インデラル』、『エピネフリン』、『プリンペラン』、『ビソルボン』など

▽その他配合変化を起こしやすい薬剤
『プレドニン』、『ウロキナーゼ』、『レミナロン』、『ソル・コーテフ』、『セルシン』、『バクトラミン』、『バンコマイシン』、ビタミン剤、微量元素製剤など

≪薬剤効果低下の防止法≫
1.抗菌薬などで混合しておくことにより力価が低下するものは、使用直前に調整するのが望ましい。
※溶解後安定性のある薬剤であっても、細菌汚染を考慮し、なるべく速やかに使用すること。

2.褐色のアンプルまたはバイアルのものは光に不安定。ビタミンなどはカバーなどで遮光することが望ましい。
ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンKなど。



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