2017年7月30日日曜日

■薬学におけるT1/2(半減期)とは!?

 薬学における半減期とは、薬成分の血中濃度が半減するまでの時間のことを指します。血中(濃度)半減期、消失半減期とも言い、文章上では、T1/2あるいはt1/2T-half と表記されることもあります。

  一般に成分の血中濃度が最高値の半分以下になると離脱症状が出やすくなることから、薬が生体に作用する(体内動態)時間の目安とされているが、薬の血中濃度が下がる時間と言うのは個人差や環境(発汗や運動、飲食など)による差異が大きく、あくまでも目安に過ぎません。

  薬を飲んだ瞬間を0時間とした場合、薬成分の血中濃度はある程度の時間が経過した後に最高血中濃度 (Cmax) に達します。Cmax にいたるまでにかかる時間を最高血中濃度到達時間 (Tmax) と呼び、その後は一般に、薬成分の血中濃度は徐々に低下していきます。この血中濃度が低下していく過程において、ある時点の濃度から濃度が半減するまでにかかる時間が半減期 (T1/2) です。血中濃度が下がる理由はほとんどの場合、肝臓などで代謝されたり尿や便で排出されるためです。



2017年7月27日木曜日

■シプロキサン注(一般名:シプロフロキサシン注)は、希釈しないといけないの!?

 シプロキサン注は、点滴静注局所の血管痛や静脈炎の危険を軽減する為に、原則希釈して1時間かけての投与を推奨している。
 希釈に要する補液量としては、200mg製剤と300mg製剤のどちらに関しても、1時間投与に適した1袋あたり約100mLでの希釈が望ましい。
 なお、著しい水分制限のかかっている患者の場合、希釈せずに投与する事も可能であるが、その際はできるだけ太い静脈から、1時間かけて投与して頂きたい。
回答:バイエル薬品



2017年7月25日火曜日

■出産するまでに何週間・何日かかりますか!?

妊娠は40週⇒280日と考えられています。
1ヶ月を28日として、10ヶ月です。
最後の生理からカウントし始めます。
生理が来なくて気付くことが多いので、妊娠が発覚する頃は既に2ヶ月目に入っています。

赤ちゃんが健康に生まれるための週数は、37~41週です。
42週を過ぎると問題が起こりやすくなるため、長くてもこの辺りで区切りをつけます。
昔から妊娠の期間は、『十月十日(とつきとおか)』という言い方をします。
約10ヶ月が赤ちゃんを授かってから生まれるまでの期間です。

1ヶ月は約30日ほどありますから、
○○ヶ月目と言うより○○週目と言った方が、より正確に妊娠期間を表現できるためです。
よく何週目と数えるときに、Hをした日から数えると思っている方がおられますが、実はそうではありません。
妊娠週数の数え方のルールは、最終月経の第1日目を『妊娠0日』とします。
1ヶ月は28日とします。
280日間を妊娠期間とし、280日目が出産予定日となります。



2017年7月23日日曜日

■IVR『Interventional Radiology=インターベンショナルラジオロジー』とは!?

 X線CTMRI・超音波診断法などの画像診断機器を介し、低侵襲で処置・治療すること。
 造影剤で可視化した血管へのカテーテル挿入や穿刺による管腔臓器治療などが行われる。

 IVR(アイ・ブイ・アール)という言葉をご存じでしょうか。さまざまな医療場面で活躍の場を広げている治療法で、正確には「Interventional Radiology=インターベンショナルラジオロジー」、日本語では「画像下治療」と訳しています。文字通り、X線(レントゲン)やCT、超音波などの画像診断装置で体の中を透かして見ながら、細い医療器具(カテーテルや針)を入れて、標的となる病気の治療を行っていきます。
 IVRは、外科手術のようにおなかや胸を切らずに、体の奥にある臓器や血管の治療ができる方法です。そのため、患者さんの体への負担が圧倒的に少ないという特徴を持っています。
 また、医療器具を入れる穴も数ミリ程度と小さく、器具を抜いた後は縫う必要もないので(絆創膏を貼ります)、処置後の傷もほとんど残りません。

≪血管の詰まりやがんの治療など幅広く対応≫
 治療できる範囲が非常に幅広いのも特徴です。私たちの体の中には10万キロに及ぶ血管と多くの管(消化管や尿管など)が張り巡らされていますが、IVRではこの血管や管の“迷路”を体の外から観察しながら、カテーテル(血管の中を通すチューブ)や針を走らせ、目標である病気の元に正確にたどり着けるからです。このため、体の負担は小さくても、IVRで対応できる病気は多いのです。
 そもそも血管を通るわけですから、血管の詰まりを治すことはお手のものですし、血管をたどって肝臓などの臓器に行くことで、抗がん剤を注入したり、がんの成長に必要な血液をがんに届かないようにしたりすることなどもできます。
 がんに伴う痛みもIVRが得意とするとことで、がんのせいで弱くなり痛みの原因となっている骨にセメントを注入して骨を強化するなど、痛みを根本から抑える治療を行うことができます。