2017年9月30日土曜日

■『ピートルチュアブル錠250mg・500mg』

【商品名】
ピートルチュアブル錠250mg・500mg

【製造・販売】
キッセイ

【一般名】
スクロオキシ水酸化鉄

【概要】
ピートルは、スイス ビフォーファーマ社で創製され、キッセイ薬品工業で開発された高リン血症剤である。

≪薬理作用≫
  本剤の有効成分であるスクロオキシ水酸化鉄は、水酸化鉄()/スクロース/デンプン混合物である。
  本剤は、消化管内でスクロースとデンプンが消化された後、速やかに多核性の酸化水酸化鉄()を遊離する。多核性の酸化水酸化鉄()の水酸基および水和物とリン酸イオンが酸位子交換し、消化管からのリンの吸収を抑制することにより、血清リン濃度低下作用を示す。

≪特徴≫
  鉄化合物にはリン吸着能があり、中でも多核性の酸化水酸化鉄()は経口リン吸着剤として有望な候補物質であったが、吸着能が低下していくという課題があった。本剤は、多核性の酸化水酸化鉄()と炭水化物(スクロースおよびデンプン)からなる構造により安定化され、長期間保管後も高いリン吸着能を維持することが可能となった。
 なお、本剤は崩壊性のあるドーナツ型のチュアブル錠であり、口内で噛み砕いて服用する薬剤であるが、服用時に本剤に含まれる鉄により口内が一時的に着色(茶褐色)することがある。

【効能・効果】
透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善

【用法・用量】
通常、成人には、鉄として1250mgを開始容量とし、13回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は13000mgよする。

【薬価】
250mg:214.2
500mg:314.3



2017年9月29日金曜日

■公知申請(こうちしんせい)とは!?

 公知申請(こうちしんせい)とは、承認事項一部変更承認申請の一形態であり、日本における医薬品について、外国での承認・使用実績および根拠となる資料が入手できる際に、科学的根拠に基づいて公知であると認められ、臨床試験の全部または一部を新たに実施することなく効能または効果等の承認が可能となる制度です。

 医薬品の承認が欧米より遅れているドラッグ・ラグにより、日本で医薬品が承認されていない用法等で用いられる適応外使用を解消することが目的である。

【健康保険上の扱い】
 公知申請が受理された適応外薬については、保険外併用療養費制度の評価療養として保険診療との併用が可能である。また、薬事・食品衛生審議会において公知申請を行っても差し支えないと事前評価された医薬品ついては、薬事承認前であっても保険適用になります。



■熱中症の症状

≪軽症≫
・めまい、失神(立ちくらみ)
・生あくび
・気分の不快
・大量の発汗
・筋肉痛
・足、腕、腹部の筋肉痙攣(こむら返り)
・手足の痺れ

≪中等症≫
・頭痛
・倦怠感、虚脱感
・吐き気、嘔吐
・強い喉の渇き

≪重症≫
・意識障害
・せん妄
・高体温
・痙攣
・手足の運動障害



2017年9月16日土曜日

■葛根湯が肩こりに効く理由は!?

肩こり、背中、首の痛みは大きく二つの理由が、考えられます。
・血行不良によるもの(肩こりなど)
・炎症を起こしているもの(寝違えなど)

葛根湯が肩こりに効くのは、血行をよくしてくれる効果からです。
肩こりは血流が滞り、筋肉のこわばりなどが原因です。
血行をよくすることで肩こりを改善します。

【葛根湯が肩こりに効く理由】
葛根湯は漢方の一種です。
葛根湯が肩こりに効く理由は、葛根・麻黄・桂枝などが使用されているからです。
葛根湯に配合される葛根・麻黄・桂枝には、肩こりの解消に効果的な働きが期待できます。
葛根には筋肉の緊張を和らげる筋弛緩作用が、麻黄と桂枝には汗を出す発散作用が、さらに桂枝には血行を促進する血行促進作用が期待できます。
筋肉の緊張緩和・発汗作用・血行促進が期待できる。
これらの働きにより葛根湯は肩こりの解消に有効な漢方薬と考えられているのです。
 
【葛根湯を飲むタイミングはいつがいい!?】
特に、肩こりが気になりだした時に服用すると高い効果を発揮すると言われています。



2017年9月10日日曜日

■アメナリーフ錠200mg(一般名:アメナメビル) ≪1日1回投与で、腎機能低下による薬物動態への影響は小さい、経口抗ヘルペスウィルス剤≫

【商品名】
アメナリーフ錠200mg

【一般名】
アメナメビル
【製造会社】
マルホ

【販売会社】
マルホ

【発売予定】
20179

【概要】
アメナリーフは、アステラス製薬で創製されたアメナメビルを有効成分とし、マルホで開発された新規作用機序の経口抗ヘルペスウィルス剤である。

≪薬理作用≫
本剤は、非核酸類似体であり、ヘルペスウィルスのDNA複製に必須の酵素であるヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の活性を阻害することで、水痘・帯状疱疹ウィルスなどのヘルペスウィルスの増殖を抑制する。

≪特徴≫
既存の抗ヘルペスウィルス剤はすべて核酸類似体であり、ウィルスDNAポリメラーゼがその最終的な標的となる。本剤は、既存の抗ヘルペスウィルス剤と作用機序が異なるため、交差体制を示さないと考えられる。
本剤は、11回投与であり、食事の影響を受けるため、食後に投与する。また、本剤の排泄経路は主に糞中であることから、腎機能による薬物動態への影響は小さいとされている。そのため本剤は、クレアチニンクリアランスに基づく投与間隔・投与量の調節が不要である。

【効能・効果】
帯状疱疹

【用法・用量】
通常、成人にはアメナメビルとして1400mgを11回食後に経口投与する。

【薬価】
1錠:1469.70