2017年10月31日火曜日

■『アナムネ』・『アナムネーゼ』とは!?

アナムネーゼとは、既往歴のことです。
由来は、ドイツ語のanamneseよりきています。
アナムネとも言います。
入院にあたって、患者の入院歴や病歴を聞くことを『アナムネをとる』や『アナムネーゼ聴取』と言います。



■エピネットとは!?

 EPINet(エピネット)『Exposure Prevention Information Network』は針刺し・切創などの血液・体液曝露を記録し追究する標準的な方法を提供するために1991年米国バージニア大学のJanine Jagger教授(Becton Dickinson Professor of Health Care Worker SafetyDirector of International Health Care Worker Safety Center)によって開発されました。
 1992BD(ベクトン・ディッキンソン社)のサポートによりコンピュータープログラムを含むサーベイランスシステムとして公的に配布され、米国の1500以上の医療機関が導入し、イタリア・カナダ・スペイン・イギリス・ブラジル・オーストラリア・ニュージーランド・台湾、そして日本など、世界的にも活用されています。



2017年10月30日月曜日

■プラビックスは、先発品とオーソライズドジェネリック(AG)とジェネリック医薬品(GE)で、それぞれ適応が違う。

プラビックスは、先発品とオーソライズドジェネリック(AG)とジェネリック医薬品(GE)で、それぞれ適応が違う。それぞれの適応は以下の通り(2015.6)。

先発品:プラビックス(一般名:クロピドグレル)
(1) 虚血性脳血管障害の再発抑制
(2) 経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞
(3) 末梢動脈疾患(PAD)における血栓・塞栓形成の抑制

AG:クロピドグレル「SANIK」
(1)虚血性脳血管障害の再発抑制
(2)経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

GE:クロピドグレル
(1)虚血性脳血管障害の再発抑制のみ適応

※2015.10にAGとGEの適応は同じとなった。



■ジェネリック医薬品の付加価値

≪製剤的な工夫≫
・錠剤の小型化
・OD錠やDS製剤の開発
・溶解性の向上

≪利便性の向上≫
・先発品にはない規格
・冷所から室温保管へ

≪安全面での工夫≫
・錠剤への製品名の印字
・PTPシートの表示
・割れにくいバイアル

≪供給体制の強化≫
・原薬のダブルソース化



■パーキンソン病におけるドパミンアゴニスト製剤用量比表

パーキンソン病におけるドパミンアゴニスト製剤用量比表(目安)






参考:監修/日本神経学会:パーキンソン病治療ガイドライン2011、医学書院2011、
※Reichman, H. et al.: J. Neural. Transm., 110, 1393-1400, 2003



■過敏性腸症候群(IBS)の主な病型

■過敏性腸症候群(IBS)の主な病型

病型


特徴


便秘型


・硬便、兎糞状便(コロコロ便)が多い。

・ストレスにより悪化。

・緊張するとお腹が痛くなり、トイレに行くが、兎状便が少ししか出ない。


下痢型


・水様便、軟便(泥状便)が多い。

・緊張するとお腹が痛くなり、トイレに行きたくなる。

・トイレに行けない不安な状況になると下痢が悪化。


混合型


・便秘型と下痢型を繰り返す。

・緊張やストレスで悪化。




■ストレスを感じる人が多い県は!?ストレスを感じない人が多い県は!?

【ストレスを感じる人が多い県】
1位:岩手県52.2
2位:青森県46.2
3位:栃木県45.7
4位:大分県45.5
5位:佐賀県42.9
6位:山形県42.9
7位:熊本県38.4
8位:秋田県38.0
9位:島根県35.8
10位:鳥取県35.3

【ストレスを感じない人が多い県】
1位:高知県33.3
2位:和歌山県27.8
3位:山梨県22.2
4位:岐阜県18.2
5位:愛媛県16.0
6位:滋賀県13.2
7位:長崎県12.5
8位:埼玉県12.4
8位:京都府12.4
10位:広島県11.8
10位:石川県11.8

※株式会社プラネットアンケ―ト



2017年10月28日土曜日

■ケロイドに使用する薬は!?

トラニラスト(リザベン)は、『ケロイド・肥厚性瘢痕』の適応があります。



■ダンピング症候群とは!?

 胃を切除した後に食べ物を摂取すると、胃が小さいなどの影響により食べ物が急速に小腸に流れ込むこととなる。それによって起こるさまざまな症状のことを指す。食後2030分以内に出現する早期ダンピングと、食後23時間後に出現する後期ダンピングがある。

≪早期ダンピング≫
 食後30分以内で出現する。全身症状(冷感・動機)や腹部症状(腹痛、下痢、腹部不快)を呈する。上部空腸の急激な進展拡張、消化管ホルモン・血管作動性物質の放出、高血糖などが原因となる。

≪後期ダンピング≫
 食後23時間で出現する。食事による一過性の高血糖に反応したインスリン過剰分泌による低血糖症状である。



■ヘパリンカルシウム注の静脈血栓症予防への投与期間は!?

ヘパリンカルシウム注(ヘパリンCa)の静脈血栓症の予防への投与期間の目安は、710日間。



■セデーションとは!?

セデーションとは、薬を使って意識を意図的に落とすことで、苦痛を感じなくさせる治療のことである。
ここでいう苦痛とは、身体的苦痛だけでなく、心理的苦痛も含めたものである。
Sedation:鎮静作用

セデーションは以下の2つに分類される。

(1)一時的セデーション(temporary sedation
睡眠を確保させる、手術時の不安や恐怖感を鎮静薬などを用いて落ち着かせる、などの場合に採用される。QOL(Quality Of Life)が低い状態から一時的に退避させ、セデーション後のQOL改善を見込んで行う。

(2)最終的セデーション(permanent sedation
死に至るまで持続的に意識レベルを下げること。死に伴う痛みを避ける措置として採られる。QOLの低下を阻止する手段が他にない場合にとられる最終的な処置である。セデーションはあくまでも苦痛を取り除くために行う医療行為であり、死を目的とした安楽死とは一線を画するものである。ただ、最終的セデーションは安楽死と変わらない、という議論もあり、倫理的に難しい問題である。終末期におけるセデーションの採用は、患者と家族、医療従事者の間で十分な話し合いを持ったうえで、患者と家族のコンセンサスを取っておく必要がある。