2018年11月26日月曜日

■インフルエンザの予防3原則


免疫をつける⇒予防接種
インフルエンザワクチンは、発病を
100%抑えるほどの効果はありませんが、重篤な合併症や死亡を少なくし、感染してしまった場合でも症状を軽めに抑えることが期待できます。

感染経路を断つ
・人ごみは、インフルエンザの温床である。なるべく繁華街などへの外出を控える。
・外出後の手洗い、うがい、手指消毒などを行う。
・外出時にマスクを着用する。
・適度な室温
(2022℃)と湿度(5060)
を保つ

抵抗力をつける
・充分な睡眠と休養をとる。
・バランスのとれた食事をとる。
・健康的な生活習慣を心掛ける。
 






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■肺炎球菌ワクチンについて


¢日本の死因の第4位をみなさんご存知でしょうか!?

¢あまり知られていませんが、肺炎です。

¢年間約9万人以上の方が肺炎により亡くなり、その9割以上を65歳以上が占めています。

¢海外研究によるとインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両方を接種した場合、しなかった場合と比べ入院する確率は36%減少、死亡率も57%減少したとの報告があります。

¢アメリカでは7割以上の高齢者が接種しています。100%の予防ができるわけではありませんが、肺炎になっても症状が軽くなることが期待できます

¢▼肺炎球菌ワクチン接種

 1年中受け付けています。

 一度の接種により5年間は有効です





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■もしパンデミックが起こったとしたら、個人として行える防衛策にはどのようなものがありますか!?


¢2009年に発生したブタ由来のインフルエンザ大流行時と同様に、医療体制の強化、ワクチン接種、感染拡大防止の指針が出ますので、それに従うことになります。なお流行するウィルスの毒性の強弱に応じて各対応も異なると予想されます。

¢個人としては、他のウィルスなどの感染症対策を含めて日常の手洗いうがい体調の管理などを習慣づけておくこと、また必要時にはマスクを着用したり、外出を控えるべきと思われます。




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■鳥インフルエンザと新型インフルエンザの関連について教えてください。


¢インフルエンザウィルスは、古くから鳥の間で感染、流行しており、鳥インフルエンザがインフルエンザウィルスの出発点でもあります。

¢この鳥インフルエンザウィルスが新型インフルエンザになるには、このウィルスが鳥類の体内で変異し、ヒトからヒトへ容易に感染するウィルスになることです。

¢また、最近、新型インフルエンザウィルスの出現には、ブタが深く関わると言われています。トリからブタにうつり、ブタの中でヒトにうつりやすい型に変化することで、ヒトで新型ウィルスになることがあります。2009年には、ブタを由来とする新型インフルエンザが世界的大流行を起こしました(A/H1N1pdm09)




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■インフルエンザウィルスは変異すると言われていますが、どのように変異するのですか!?


¢インフルエンザウィルスは突然変異によってウィルスの表面にあるHA(赤血球凝集素)という部分のとげの形が毎年少しずつ変化します。そうなると、過去に感染して作られたインフルエンザに対する抗体は、インフルエンザウィルスのHAのとげを完全に覆うことができなくなり、再度インフルエンザに感染してしまいます。

¢ヒトのA型のHAの種類はH1H3までの3種類、NAN1N2までの2種類があります。A型インフルエンザはHNの組み合わせで分類されていますが、B型ではHNともに1種類のみです。また、トリには、H1H16N1N9までのすべての組み合わせのインフルエンザがあり、近年これらのインフルエンザがヒトに感染した例が報告され話題になっています。

¢インフルエンザウィルスのもう一つの変異のしかたは、ウィルスの遺伝子同士が入れ替わること(組み換え)です。その場合は、HAのとげの変化が大きく、他の遺伝子も変わってしまうことが多く大流行を起こします。2009年に北アメリカで発生したインフルエンザ大流行はH1N1したが、ブタのインフルエンザで組み換えを起こしており、それまで人間では流行していないウィルスのため、多くの人が抗体を持っておらず、世界的な流行となりました(パンデミック)インフルエンザは2030年に1度このような新型ウィルスが現れて世界的な大流行を起こすと言われています。




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■インフルエンザウィルスの分類方法の中でH1N1などがありますが、HとNの意味について教えてください。


¢HHA:ヘマグルチニン(赤血球凝集素)NNA:ノイラミニダーゼのことでウィルスの表面に存在するものです。このHAはウィルスが細胞に吸着する時に作用し、ワクチンの主要な成分となります。

¢一方、NAはウィルスが細胞から離れるようにする働きを持ち、この作用を防ぐ抗ウィルス薬があります。

¢特にA型インフルエンザでは、16種類のHA9種類のNAがあり、これらをもとに亜型(H1N1・・・など)として分類されます。




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