2016年9月1日木曜日

■不眠症の種類と不眠症受診勧奨の目安

【不眠症の種類】
▽入眠障害:布団に入ってもなかなか寝つけず、眠るまでに3060分以上時間を要する。
▽熟眠障害:眠りが浅く、睡眠時間を十分とっていても熟睡した感じが得られない。
▽中途覚醒:いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、何回も目が覚めてしまう。
▽早朝覚醒:本人が希望する時刻、または通常の時刻より2時間以上前に目が覚め、その後なかなか眠れない。

【受診勧奨の目安】
▽慢性的な不安やうつ状態が続いている⇒精神疾患の可能性
▽痛み、痒み、咳、頻尿など身体的不調による⇒身体的疾患の可能性
▽ドパミン系薬、降圧薬、ステロイド薬、インターフェロン製剤などを服用している⇒薬剤性睡眠障害の可能性
1週間以上不眠症状が続いている⇒医師による診断と治療が必要
▽十分な眠気を取っていても、昼間に突然眠気に襲われ居眠りしてしまう⇒ナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群などの可能性



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■社会不安障害(SAD)の認知行動療法

SADに対する主な認知行動療法】
  認知行動療法とは、気分や行動に影響するものの考え方や受け取り方(認知)の偏りを修正し、問題解決を手助けすることにより精神疾患を治療する精神療法です。
  SADに対する認知行動療法は、患者の精神状態が落ちついている時に薬物療法と並行して行い、不安や恐怖にとらわれている思考パターンを変えたり、緊張感を和らげることで回避行動を軽減させます。

≪認知修正療法≫
自分の行動が周囲の人に不快感を持たれているのかを再考し、実際に確認することで不安や恐怖を解消する。

≪曝露療法≫
あえて不安や恐怖を感じる状況を体験し、段階的に慣れてくることで回避行動を軽減する。

≪社会技術訓練≫
社交場面での対人方法を学び、不安や恐怖を軽減する。

≪不安対処訓練≫
不安や恐怖による過呼吸を防ぐための呼吸法や緊張感を和らげるためのリラクゼーション法を学ぶ。

≪集団認知行動療法≫
大勢の前で普段回避している行動をとり、客観的にどのように見えたかを話し合い、不安や恐怖を解消する。



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