2016年2月17日水曜日

■サプリメントと医薬品の相互作用

≪イチョウヨウ≫
・抗血小板薬
 ⇒出血傾向が増強する可能性

・経口血糖降下薬
 ⇒血糖降下作用が増強する可能性

 
≪食物繊維≫
・脂溶性ビタミン
 ⇒ビタミンの薬効が減弱する可能性

・陰イオン交換樹脂
 ⇒脂質低下作用が増強する可能性

・ジギタリス製剤
 ⇒ジギタリス製剤の作用が減弱する可能性

 
≪ペプチド類≫
・アンジオテンシン返還酵素阻害薬
 ⇒血圧降下作用が増強する可能性

・アンジオテンシン受容体拮抗薬
 ⇒血圧降下作用が増強する可能性

・カリウム保持性利尿薬
 ⇒血中カリウム値が上昇する可能性

 
≪コエンザイムQ10:CoQ10
・高血圧治療薬
 ⇒医薬品の作用が増強する可能性

・ワルファリン
 ⇒ワルファリンの作用が減弱する可能性

・経口血糖降下薬
 ⇒血糖降下作用が増強する可能性

 
≪オリゴ糖≫
・α-グルコシダーゼ阻害薬
 ⇒腹部膨満感など副作用が増強する可能性






2016年2月1日月曜日

■免疫チェックポイント阻害薬とは!?長所と短所は!?

 がん免疫療法は、手術・放射線療法・化学療法に続く、第4のがん治療法と言われており、患者自身の免疫応答の各過程に作用し、がん細胞を排除する治療法です。
 免疫機能を活性化する方法と免疫機能の活性化を持続させる方法があります。
 がん細胞には、がん細胞を攻撃する細胞障害性T細胞に殺されないように、この細胞障害性T細胞の活性を下げてしまう『免疫チェックポイント』という仕組みがあります。これを阻害してしまえば、細胞障害性T細胞はまた元通り、がん細胞を殺すことができます。これが『免疫チェックポイント阻害薬』です。この薬があれば、細胞障害性T細胞は本来の力を発揮し、がん細胞を殺すことができるというわけです。

【免疫チェックポイント阻害薬の長所】
▽幅広いがん種への効果
 免疫チェックポイント阻害薬は、特定のがん種の増殖に関わる分子を標的とする分子標的薬や他の抗悪性腫瘍とは異なり、免疫機能を利用するため、幅広いがん種に対する効果が期待されています。

▽副作用が少ない
 免疫チェックポイント阻害薬は、間質性肺疾患や重度下痢や大腸炎などの過度の免疫機能に起因する副作用やinfusion reactionと呼ばれる抗体投与に伴う過敏症状などが報告されていますが、従来の抗悪性腫瘍薬に比べ副作用が少ないと考えられています。

▽効果の持続性
 分子標的薬は、標的分子の変化、標的分子以外でがん細胞を増殖させる因子の活性化により薬剤耐性となり、無効になるまでの期間が短いとされていますが、免疫チェックポイント阻害薬は、がん末期でも効果が持続すると言われています。

【免疫チェックポイント阻害薬の短所】
▽高額な薬剤費がかかる
 免疫チェックポイント阻害薬は高額です。保険適用されれば高額療養費制度により、患者さんの自己負担は抑えられますが、保険財政に与える影響が大きいと考えられています。
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 体重55kgの患者にオプジーボを投与した場合
 オプジーボ110mg1回投与当たり:約88万円
 1ヶ月当たり薬剤費(2回投与した場合):約176万円

▽奏功しない患者及び未知の副作用発現の可能性
 免疫チェックポイント阻害薬は、一部の患者には著効を示しますが、効果を示さない患者が多く存在します。また、過度の免疫機能などに起因する未知の副作用発現が懸念されます。これらの対策として、免疫チェックポイント阻害薬の効果が望める患者及び副作用発現が高まる可能性のある患者を同定・測定するバイオマーカー及び診断薬の開発が検討されています。